インプラント治療とは？ What is implant treatment?
むし歯や歯周病、怪我など、何らかの理由で失ってしまった歯を、より自然な形で補うのがインプラント治療です。欠損部分の顎の骨にネジ型の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せることでお口の機能を取り戻します。
インプラントは骨に固定されるという構造上、硬い物や繊維質な物、弾力が強い物も、天然歯と同じくらいしっかりと噛んで味わえるのが特徴です。歯を力強く噛み締められるので、スポーツをされている方にもお勧めできる治療法だといえます。
当院では、世界的なシェア数を誇るストローマン社と、ノーベル社のインプラントを採用し、安全性の高いインプラント治療の提供を目指しています。
患者様が転勤やお引越しをされた場合にも、転院先の歯科医院でインプラントのメンテナンスやケアが受けられる可能性が高いインプラントメーカーです。
インプラント治療の流れ・2回法 Flow
-
Flow
初診カウンセリング
歯の欠損を補う方法として、インプラント治療が適しているか否かを、患者様と話し合います。
インプラント治療の内容やメリット・デメリットを説明し、他の治療との比較も行った上で、最終的には患者様に治療を受けるか否かをご選択いただきます。 -
Flow
精密検査
各種レントゲン・歯科用CT撮影、歯の模型取り、噛み合わせの確認などにより、お口の状態を詳細に調べます。
これらの検査結果を基に、歯科医師がインプラントの治療計画を立案いたします。骨が少ないなどの難症例は、専門医とも連携して対応しています。 -
Flow
治療計画の説明
歯科医師が立てた治療計画を、患者様へ分かりやすくご説明します。
治療期間や費用も含めて詳細にお伝えし、患者様が分からないことのない状態で、実際の手術に進みます。
分からないことや不安なことがあれば、気兼ねなく歯科医師やスタッフへお尋ねください。 -
Flow
1次手術
1次手術では、歯槽骨に人工歯根を埋め込みます。手術中には局所麻酔を行うため、痛みはほぼありません。
術後は、骨と人工歯根が結合するまで、3カ月から6カ月ほど経過を観察いたします。 -
Flow
2次手術
歯槽骨との結合が確認できたら、歯茎を切開して人工歯根の上部を露出させます。
結合までの期間、歯茎を閉じて結合を待つため、感染リスクが低いのが2回法のメリットです。 -
Flow
アバットメントの装着
露出した人工歯根の上部に、人工歯の土台になるアバットメントを装着します。
その後、お口の型取りを行い、患者様が希望された材料を用いて、人工歯（上部構造）を作製します。 -
Flow
人工歯（上部構造）の装着
作製した人工歯をアバットメントに装着し、見た目や噛み合わせに問題がなければ、インプラント治療は終了です。
-
Flow
メンテナンス
インプラント治療の後には、定期的にお口のクリーニングや機能に問題が起きていないかのチェックなどを受けることが、長く使い続けるためのポイントです。
天然歯と同じように、毎日の歯磨きと歯科医院での定期検診で、トラブル防止に努めましょう。
インプラントと入れ歯とブリッジの違い Difference
-
入れ歯
欠損歯を補う代表的な方法です。
少数の欠損を補う「部分入れ歯」と、全ての歯を失った際に使われる「総入れ歯」があります。
患者様自身や介護者の方が取り外せるため、寝たきりになってしまった時にも、お口のケアをしやすいのが特徴です。保険診療・自由診療のどちらにも対応できます。 -
ブリッジ
少数の歯を失った際、欠損部分の両隣の歯を削って、橋げたのようにポンティックと呼ばれるダミーの歯を固定することからブリッジと呼ばれています。入れ歯と比べて、嚙み心地や見た目が違和感なく再現可能です。
欠損歯にかかっていた噛む力が、固定源になる歯に加わるようになることから、残った健康な歯をどんどん失っていく可能性があります。保険診療・自由診療のどちらにも対応できる治療方法です。 -
インプラント
顎の骨に直接人工歯根を埋め込んで固定するため、周りの歯に負担を掛けることがなく、顎の骨がやせる心配がない治療方法です。
天然の歯に近い噛み心地と見た目を再現でき、日々の食事やコミュニケーションの邪魔になりません。
保険適用外のため、治療費は患者様の全顎負担となります。
インプラントは日頃の手入れが
何より大事です
インプラントは人工物なので、むし歯菌の作った酸で溶ける心配はありません。しかし、歯周病菌によって骨が溶けてしまい、人工歯根ごと抜け落ちるリスクはあります。
手術後には歯磨きを欠かさずに行い、口内を清潔に保つことができれば、インプラントは生涯使い続けられる可能性が高い治療法です。
患者様がご自分でしっかりとお口のケアをできるように、当院ではブラッシング指導を行っていますので、ぜひご活用ください。
インプラントを
長期的に維持するためには、
定期メンテナンスが必要不可欠です
Maintenance
お口の中には歯ブラシの毛先が入らない部分が数多くあるため、患者様が日々丁寧に歯を磨いていても、汚れが残ってしまうことは避けられません。
当院では、セルフケアが不自由な部分をサポートするために、定期メンテナンスを提供しています。
定期メンテナンスでは、様々な機器を使ってお口の中を徹底的にお掃除することに加え、噛み合わせの確認、インプラントの構造に不具合が出ていないかなどを、しっかりとチェックします。
せっかく長い時間と費用をかけて入れたインプラントが、ケア不足であっという間に抜けてしまうのは、本意ではありませんよね。
10年後も20年後もインプラントを使い続けられるように、手術後には定期メンテナンスを欠かさずご利用ください。
